日本の滝100選に選ばれている2つの滝
壇鏡の滝は隠岐諸島の1つ、隠岐の島にあり西郷港より車で約50分。2つの滝は屏風のような岸壁に建てられた壇鏡神社の両脇から流れ落ち、向かって右側が高さ約50mの雄滝、左側が高さ約40mの雌滝と呼ばれ、日本の滝100選に選ばれている。雄滝は裏側からも見ることができる珍しい滝。高さのある滝を見上げると、洞窟に迷い込んだかのようだ。駐車場には夫婦杉がそびえ立ち、鳥居をくぐって滝まで歩く参道には杉並木の空間が続く。
名水100選にも選ばれている滝の水
古くから神聖な水として信仰されてきた滝の水。滝からほど近い水源の湧き水は「壇鏡の滝湧水」として名水100選にも選ばれている。お年寄りの平均寿命が長いことから長寿の水とよばれ、水飲み場で水を飲む参拝者も多い。また勝利の女神がすみ、勝者の水とも呼ばれることから隠岐名物の闘牛や奉納古典相撲の早朝には参加者が滝の水を飲み、身を清めている。
800年の歴史を持つ隠岐最古の牛突き大会
隠岐の島の主峰、横尾山の5合目にある壇鏡神社。毎年9月1日には八朔祭りが行われ、余興として行われる牛突きは約800年の歴史を持つ、隠岐でもっとも古い大会だ。前日の準備から牛の参詣、宴席、出祝い式など貴重な文化が継承されており「壇鏡神社八朔祭の牛突き風俗」として、2005年に島根県の無形民俗文化遺産に指定されている。大会当日は選抜された牛の激闘を見るため、島外からも多くの観光客が訪れる。