よみがえった大阪城を散策
2度の焼失を経験した大阪城だが、大手門、桜門などの重要文化財、登録有形文化財の天守などはまだ残っている。焼失後266年のときを経てよみがえった天守閣は、約55メートルの高さを誇り、5層8階建て。高齢者や身体障害者の人たちでも楽しめるようにエレベーターも設置されるなど、昭和以降に増えた復興天守の先駆けである。屋根のしゃちほこをはじめ、きらびやかな黄金の装飾は大阪城の特徴でもある。大阪城は大阪城公園の中にある。大阪城公園はおよそ106平方メートルもの広大な敷地を有する。大阪城の他にも、約300本の桜が楽しめる西の丸庭園や、約1200本、100種の梅の木が植えられた梅林など、自然豊かな公園である。さらにコンサートなどが行われる大阪城ホールなどもあり、ゆっくりと散策するにはもってこいの観光地だ。
大阪城から大阪の街を一望
大阪城の中は、博物館「大阪城天守閣」となっており、大阪城の歴史をまなぶことの出来る。1階はシアタールームなどで、豊臣秀吉の生涯や、大阪城の歴史について学ぶことが出来る。2階は、しゃちほこや虎などの実際に使用されている飾りのレプリカやパネル展示を通して、城の一般知識などを紹介している。3階・4階は、豊臣秀吉ゆかりの品や資料が展示され、5階では今の大阪城のモデルとなった大坂夏の陣図屏風やその当時の様子が展示されている。これらは全て英語対応。7階ではミニチュア模型などで豊臣秀吉の生涯が語られており、最上階には大阪を一望できる展望台がある。1階から7階まで順に歴史をたどって行き、大阪城の歴史や豊臣秀吉という人物についての理解を深めた上で展望台から眺める大阪の街はまた違った風景に映ることだろう。