伝統を守り、進化し続ける祭り
大阪天満宮創祀の翌々年951年に、社頭の浜から神鉾を流し、流れついた浜に斎場を設けた神事を行う際に、御神霊を船で運んでいく航行の船渡御が天神祭始まりとされ、1000年の歴史を誇る日本三大祭りのひとつ。大阪天満宮を中心に、7月24日の宵宮、7月25日の本宮に賑やかに行われる。近年では天神祭ギャルみこしや奉納花火なども天神祭の賑わいをもたらす行事として定着しており、時代の感性を取り入れながら歴史を刻み続けているエネルギッシュな祭りだ。
地域を盛り上げるギャルみこし
2015年で35周年を迎える「ギャルみこし」は天神祭に華を添える行事として人気。地域の振興と大阪文化の高揚、明るく楽しい街づくりを目指して始められた行事だ。本来の正式名称は「天神祭女性御神輿」で、一般応募で集まった15歳から30歳までの女性80名ほどで構成され、宵宮の前日、7月23日に重さ200kgの神輿を担いで、天神橋筋商店街から大阪天満宮までを巡行する。7月24日にはミス天神橋が選ばれ盛り上がりをみせる。
大迫力の陸渡御と船渡御
7月24日、天満宮本殿で宵宮祭が行われたあと、1000年続く神事、鉾流神事が行われ天神祭の幕があがる。25日の本宮では、15時頃より催太鼓を先頭に神輿を担ぎ華やかな衣装をまとった総勢3000人の大行列が乗船場の天神橋までの3kmの道のりを歩いて陸渡御を行う。18時頃より、大川では神輿を乗せた船が出発、約100艘の舟が行き交う船渡御は圧巻。19時半より大川沿いに奉納花火4000発が打ち上げられ祭りのクライマックスを迎える。