自然がつくった沖縄のシンボル
高さ20mの絶壁に象の鼻のような形をした岩が特徴的な万座毛。南は読谷村から恩納村、北は名護市にかけて沖縄海岸国定公園に属する美しい浜辺と珊瑚が隆起した荒々しい景観が印象的だ。天然の海岸線は美しい夕陽を眺めることができるスポットとしても人気。「万人が座れる野原」という意味の万座毛は崖の上が天然芝や海岸性の植物におおわれた緑の広場になっており、イソノギクなど沖縄本島内でもここでしか見られない植物は「万座毛石灰岩植物群落」として沖縄県の天然記念物にも指定されている。
海岸沿いを散策できる遊歩道
岸壁の縁に沿って遊歩道が整備されており、ゆっくり歩いても20~30分程度。入り口すぐの左手に見えるのが象の鼻の岩。隆起した珊瑚礁のダイナミックな景観は撮影スポットとして人気だ。ほかにも岬を形成する隆起珊瑚の岩肌と色味を変える海、打ち寄せる荒波など迫力満点。対岸に見えるのは環境省による「海水浴場100選」に選ばれている万座ビーチ。沖縄を代表するビーチでこちら側から見る万座毛もおすすめ。
昔ながらの土産物屋と穴場の裏万座毛
駐車場の両脇には種類も豊富でリーズナブルな土産物屋が並ぶ。揚げたての沖縄のお菓子“サーターアンダギー”やドリンクなど軽食も販売しているので気軽に立ち寄ってみては。万座毛の北側には「裏万座毛」と呼ばれる場所がある。駐車場の脇から続く農道を5分ほど進むとあらわれる緑におおわれた岩場で、観光客も少なく万座毛とはまた異なる雄大な自然を楽しみたい。