大地の鼓動を感じる地獄めぐり
3万年前の火山活動によって多くの温泉が生まれ、鉄輪・亀川は、1000年以上前から地下から噴気、熱泥、熱湯が噴出し、近寄ることもできず仏教の経典に描かれた地獄絵のようだったことから「地獄」と呼ばれていた。現在では間近で地球の鼓動やパワーを体感することができる人気観光地。全部で8つの地獄があり、半日~1日で歩いて回ることができ、海地獄からスタートして鉄輪の方に歩くと下り坂で歩きやすい。海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4つは国の名勝に指定されており、時間のない場合もこの4つは回っておきたい。
歩いて見て食べてめぐる地獄
「海地獄」は硫酸鉄が溶けだした天然のコバルトブルー。温泉熱を利用して熱帯性睡蓮が植えられている。温泉で蒸した地獄饅頭やプリンも味わってほしい。「鬼石坊主地獄(おにいしぼうずじごく)」は灰色の泥が沸騰する形が坊主頭に似ていることに由来。休憩所の地獄蒸し寿司が美味。「山地獄」は山から噴気が上がり、温泉熱を利用して飼育されているカバやフラミンゴなどかわいい動物にも会える。「かまど地獄」は地獄の噴気で御供飯(おそなえめし)を炊く習わしがあったことに由来。様々な種類の温泉が見られ、3つの足湯も楽しめる。「鬼山地獄」は地名に由来するが温泉熱を利用し約100頭のワニが飼育されていることから別名ワニ地獄とも呼ばれる。「白池地獄(しらいけじごく)」は透明の熱湯が池に落ちると白くにごる。温泉熱でアマゾンに生息する熱帯魚を飼育。「血の池地獄」は酸化鉄を含んだ天然の赤い熱泥の池。「龍巻地獄(たつまきじごく)」は50mもの間欠泉が噴出す大迫力の地獄。個性豊かな地獄は見応えたっぷり。