山間ののどかな風景に囲まれた温泉は歴史も長い
明礬温泉は、日本一の源泉数と湧出量を誇る別府温泉を含む別府八湯のひとつで、最も標高の高い場所に位置する。江戸時代に染め物や止血や下痢止めの薬として重宝された明礬(=湯の花、アルミニウムと鉄の硫酸化合物の結晶)がこの地で作られ、現在でも茅葺屋根の湯の花小屋が立ち並び、その中に昔ながらの共同浴場が点在する。別府温泉保養ランドは共同浴場のひとつで、紺屋地獄という高温の温泉をそのまま使った「泥湯」がある人気の温泉。
天然泥パックで美肌を手に入れる泥湯
混浴露天鉱泥浴場(泥湯)、混浴瀧湯、男女別屋内鉱泥浴場(泥湯)、男女別薬湯(コロイド硫黄温泉)、男女別むし湯、などのお風呂があり、全て100%天然温泉の源泉が使われている。「薬湯」は白濁湯で温泉に含まれるコロイド成分がシミなどに効果のある美白の湯で知られる。「むし湯」は無色透明、混浴露天風呂「瀧湯」は硫黄の匂いが漂う白濁したお湯。「男女別屋内鉱泥浴場(泥湯)」は泥で濁ったぬるま湯で、底にたまった泥を肌に塗って泥パックができる。熱保有度が高く、成分が濃厚で浸透が早いので、長湯は避け10分程度の入浴が良いとされる。泥を落として外に出ると、男女別露天泥湯があり、そのお湯は混浴エリア「混浴露天鉱泥大浴場」につながっている。男性側、女性側の間に仕切りがある半混浴露天風呂になっており、露天風呂からは遠くの山や橋が見える景色の良い温泉。その奥に「混浴露天鉱泥小浴場」があるが、移動の際に女性はバスタオルを体に巻くことをおすすめする。水着の着用や浴槽内でのタオル使用は不可。