緑あふれる日本最古の国立公園
標高680mにある日本で最初の国立公園。普賢岳、国見岳妙見岳、絹笠岳、高岩岳、野岳、矢岳、九千部岳の8つの山を総称して雲仙岳と呼び、野鳥や高原植物の宝庫で、古くから避暑地として人気を集めたリゾート地。泉質は強い酸性の硫酸塩泉で、温泉街は古湯・新湯・小地獄の3つに分かれ、雲仙地獄の湯けむりが漂う街並みに旅館が並ぶ。
高温の噴気が噴出する迫力の雲仙地獄
「雲仙お山の情報館」では四季の植物や野鳥の最新情報が手に入る観光案内所。一番の見どころ「雲仙地獄」では、温泉余土と呼ばれる白い土に覆われた地帯で、至る所から高温の温泉と噴気が激しく吹き出し、強い硫黄臭が湯けむりとともに漂っている。「旧八万地獄」は岩の割れ目から60度の温泉が湧き出ており、広場の石畳は天然の床暖房のよう。「清七地獄」」は隠れキリシタンの清七が処刑された日に噴出したと言われる地獄、「お糸地獄」は1870年にお糸という女性が付きまとった薬売りを殺した罪で処刑された事件でその頃に噴出した地獄、途中「展望台」からは雲仙地獄が一望できるビュースポットがあり、高温ガスが噴き出す「大叫喚地獄」は最も地熱活動が激しい場所、「泥火山」はガスと水が土を押し上げた粘土質の泥水が創り出す光景、など30あまりの地獄が集まっており、名物温泉たまごなども楽しめ、「足湯広場」では散策で疲れた足をゆっくりと癒すことができる。
標高1300mの360度の大パノラマの旅
車で移動し、仁田峠にある「雲仙ロープウェイ」では標高1333mの妙見岳までを3分間の空中散歩を楽しめ、春はつつじ、夏の新緑、秋の紅葉、冬の霧氷と四季折々の大自然を一望できる。