湧水が溢れる水の街
温泉水は無色透明で炭酸水素塩泉の中性で、入浴用以外にも飲み水としても利用されており、市内には7ヶ所に飲泉所が設置されている。また、無料の足湯も2ヶ所(観音島泉源公園足湯、ゆとろぎ足湯)設置されており、地元の人々にも温泉は身近な存在となっている。温泉入浴施設は日帰り入浴もあり、もちろんホテル・旅館での宿泊でゆっくりと過ごすことも可能。
島原温泉を徒歩で巡る
島原温泉周辺は、5層の白亜の天守閣「島原城」をはじめ、城下町の名残を徒歩で観光できるのも魅力。「武家屋敷」は島原城の築城とともに形成され、690戸あった武家屋敷のうち、現在は山本邸、篠塚邸、鳥田邸の3軒が一般に無料開放され、長さ406.8m、幅5.6mの町並みが保存されている。町筋の中央には湧き水が流れる水路があり、江戸時代の面影が残り、1軒ごとに積み方の異なる石垣にも注目。武家屋敷休憩所では白玉に蜜をかけた郷土の味「寒ざらし」が楽しめる。「鯉の泳ぐまち」では豊富な湧水が流れる水路に地元の人々がお世話して放流している色鮮やかな錦鯉が泳ぎ、観光客の目を楽しませている。紅白、三色、黄金等、大小1500匹の錦鯉が泳ぐ。「湧水庭園四明荘」は島原を代表する水屋敷の一つで、湧水を利用して造られた住宅庭園で、明治後期に禅僧によって作庭され、四方からの眺望に優れることから四明荘の名で親しまれる。「水頭の井戸」は1941年に掘られた井戸で、現在でも水が湧き続けている。