保存状態がよく、毎日手入れの施されている庭園
1615年に智仁親王(としひとしんのう)により造営着手され、47年間かけて完成した天皇の離宮。69400㎡もの敷地に、古書院、中書院、新御殿などの建物があり、回遊式の日本庭園の池のまわりには書院や茶亭があり、庭と建物の融合が見事。日本庭園美の集大成ともいわれる。入場者数が制限されているため庭園の保存状態がよく、毎日園芸職人により手入れされている。大小5つの中島をそれぞれ特徴ある橋で渡した回遊式の庭園。自然の美が凝縮されており、四季折々の表情を楽しめる。皇族専用の入口である茅葺屋根の「御幸門(みゆきもん)」、庭園全体を見渡すことのできる茶室の待合場所「外腰掛」、岬と灯台をイメージした「洲浜」。桂離宮で最も格式高い茶室「松琴亭(しょうきんてい)」の外観は東、北、西の三方からそれぞれ異なる風情を楽しめる。小高い丘にある茶室「賞花亭(しょうかてい)」からは桂離宮を見渡すことができる。「園林堂(おんりんどう)」は納骨場所だが現在は建物だけが残されている。月の形をイメージした下地窓が印象的な茶室「笑意軒(しょういけん)」、月が正面に来るように設計された茶室「月波楼(げっぱろう)」などをガイドツアーで見学できる。
桂離宮の見学申し込み方法
参観するには郵送、窓口受付、インターネットのいずれかによる事前申込または当日申込をする必要がある。インターネットの場合、宮内庁のホームページから申し込みが出来る。場所選択で、桂離宮を選択し、参観日希望月を選ぶと、参観可能な日、時間を選択できる。年齢(18歳以上)や人数(4名まで)の制限などもあるため、事前に確認し、早めに申し込んでおくと安全。