高雄山のふもとに流れる清滝川に沿った一帯のエリア高雄
京都で最も早く色づく紅葉の名所として知られる高雄。高雄山のふもとに流れる清滝川に沿った一帯のエリアで、北山杉の美しい林を背景に、美しい紅葉が続く山里の風景が広がる。11月初旬より色づきはじめ、11月中旬が見頃となる。また、春は桜やつつじ、夏の新緑、冬の雪景色と四季折々の表情が楽しめる。
平安時代の昔からつづく 人気の寺、神護寺
高雄で最も人気のある神護寺。781年に建立され、空海が14年間住持した真言宗の寺。清滝川を超えた場所から約400段もの石段が続き、楼門に到着。楼門をくぐると、書院、大師堂、五大堂などが並び、鐘楼にある梵鐘は875年に鋳造された国宝で日本三名鐘のひとつ。金堂へ続く階段の両脇には美しい紅葉が見られる。金堂には木彫りの国宝「薬師如来立像が安置されている。境内一番奥にある地蔵院の庭からは美しい渓谷 錦雲峡を一望できる。ここで有名なのが厄払いの「かわらけ投げ」。錦雲峡に向かってかわらけ(素焼きの皿)を思いっきり投げると厄払いできるといわれている。
趣のある小ぶりな西明寺と日本発の茶園がある世界遺産の高山寺
神護寺から徒歩10分ほどで西明寺、そこから徒歩10分で世界文化遺産の高山寺に行くことができる。西明寺は紅葉の名所として知られ、また11月に見頃を迎える不断桜や、樹齢1000年の夫婦杉などが見られる。本尊釈迦如来像(重要文化財)を始め、多数の仏像が安置されている。高山寺は杉林に囲まれ、秋には紅葉の美しい境内で、日本で初めて茶が栽培された場所としても知られ、日本最古の茶園もある。国宝の石水院からの広大な山々の眺めは素晴らしく、鳥獣人物戯画などを見学できる。