徳川5代将軍綱吉の母が再建した寺
1029年に建立されるも兵乱で多くを焼失してしまい、徳川5代将軍綱吉の母 桂昌院(けいしょういん)によって再建される。山の中腹に位置し、10ヘクタールもの境内は四季折々の花に恵まれ、桜・あじさい・秋明菊・紅葉などが季節を彩る。樹齢600年の37メートルもの幹を横に延ばす天然記念物「遊龍の松」は必見。また、日本の巡礼「西国三十三所」の聖地のひとつ。境内には自分以外の人の幸せを願う「幸福地蔵」があることでも知られている。
樹齢300年を超える枝垂れ桜の巨木は必見
1周約40分程度で歩いて回れる回遊式庭園には堂塔伽藍が点在し、諸堂を巡りながら、京都随一の眺望と四季折々の花や樹木が楽しめる。春、4月には桂昌院が植えたと伝えられる樹齢300年を超える枝垂れ桜の巨木があり、500本もの様々な種類の桜が咲き乱れ、境内はピンク色に染められる。夏の6月から7月は1万株のアジサイが斜面一面を覆い、高台からアジサイ越しに望む京都市街の景色は圧巻。秋の11月には境内のみならず山全体が紅葉で彩られ、山寺ならではの景色を楽しめる。回遊式庭園に点在する堂塔伽藍と紅葉との調和はどこから見ても美しい。市街のお寺とは趣の異なる、壮大な絶景をゆっくりと味わうことができる。