地元の人から観光客まで、誰もが楽しめる日本有数の朝市
輪島港から徒歩15分ほどの町中にある「朝市通り」では、朝から多くの出店が並び、活気溢れる「輪島の朝市」が開催される。およそ360mの商店街の両側に、200店もの出店が所狭しと連なり、港で水揚げされた新鮮な魚介類、水産加工品、地元農家が生産した野菜や果物、草花、その他お菓子やパンなど、様々な食べ物が揃うことから「地元の人の台所」として長い間親しまれてきた。また、国内でも名高い土地の伝統工芸品「輪島塗」の漆器や、昔ながらの民芸品もなども売られている。活気の良い声が飛び交う露店をのぞきながら、グルメからおみやげまで、様々な買い物が楽しめる。
女性が元気な人情溢れる輪島の朝市
千年以上の歴史を持つ「輪島の朝市」は、平安時代から行われていたと伝えられる。その起源は神社の祭礼日などに生産物を持ち寄り、物々交換をしたことが始まり。「売る者も買う者も女の朝市」と言われ、農産物や魚介類を売る人々の多くは女性だ。昔から輪島の女性は働き者として有名で「亭主の一人や二人養えない女は甲斐性なし」と、自ら働き者であることを誇りに思う土地柄。朝市に並ぶ水揚げされたばかりの魚介類も、自ら輪島港の市場で買い付ける。市場のせりで女性が多く見られるのも輪島ならでは風景だ。
「輪島の朝市」の楽しみ方
「輪島の朝市」では品物に値段がついていないものが多い。値段は交渉することができるので、地元の人々との会話を楽しみながら買い物をするのが輪島の朝市流。また、朝市の休憩所には「炭火コーナー」があり、誰でも無料で使うことができる。購入したばかりの魚介などを炭火でグリルし、焼き立てを味わいたい。