能登の荒波、自然が作り上げた奇岩の名勝「巌門」
能登半島の北西、能登国立公園に属するおよそ29㎞の海岸線一帯は、「能登金剛」と呼ばれ、日本海の荒波に浸蝕された奇岩や断崖の景勝が続く。その中でも「巌門」は、能登金剛を代表する景勝として、多くの観光客が訪れる名勝だ。幅6m、高さ15m、奥行き60mの巨大な岩が海に突き出し、長年に渡る浸蝕で開けられた洞門など、自然が作り上げた力強い造形を見る事ができる。冬には波が荒くなり、季節風が吹く日には“波の花”が現れる。岩場に打ち寄せた波が白い泡となる“波の花”はまるで雪の様。能登の冬の風物詩となっている。
※波の花が服などに付着するとシミになるため、近づく際は要注意。
巌門が目の前に。「巌門園地」で能登金剛を満喫
巌門を中心としたこの一帯は、「能登金剛」散策が楽しめる園地となっている。一番の見どころは巌門が目の前にそびえる岩場だ。そこでは、波に浸食され穴が貫通した巌門の姿を目の前で見る事ができる。穴の向こうに広がる海、大洞窟など、自然が作り上げた造形美をより実感できるだろう。その他、不動の滝、鷹の巣岩、千畳敷など、巌門だけでない能登金剛の展望も楽しみたい。園地にはカフェや食事処もあり、風景を楽しみながらの休憩もお薦めだ。
遊覧船で巌門巡り、能登金剛を海からながめる
園地内には遊覧船の発着所があり、海からの景勝を楽しむことができる。巌門を始め、「鷹の巣岩」、「碁盤島」、「日本最古の木造灯台」、「千畳敷」、「福浦港」を巡り、迫力ある景勝が楽しめる。所要時間はおよそ20分。発着所は「能登金剛センター」と「旅の駅・巌門」の二か所だが、巡る場所や所要時間は変わらないのでどちらを選んでもよい。 毎年、冬は海が荒れるため休業となる。(11月下旬から3月中旬休業予定)