「なんでも走れる」と人気のドライブウェイ
日本海に面した美しい海岸線の景勝を誇る能登半島国定公園、その西側の海岸線に「千里浜なぎさドライブウェイ」はある。およそ8㎞の直線が続く砂浜のビーチは、日本で唯一、車での走行が可能な海岸線として有名だ。この様な海岸線は世界的にも珍しく、アメリカのデイトナビーチDaytona Beach、ニュージーランドのワイタレレビーチWaitarere Beachなど、非常に数が限られ貴重なビーチとされている。四輪駆動車に限定されず、スポーツカーや一般自動車、大型バス、タイヤの細いオートバイや自転車など、車種を選ばず走行可能で「なんでも走れる」と謳われている。世界的に人気のBBC 制作の車専門TV番組“Top Gear”でも登場したことでも有名。千里浜は夕日の絶景ポイントとしても名高く、美しい海の景観と共に爽快なドライブを堪能したい。
天然の海岸自動車道の秘密は“砂”にあり
「千里浜なぎさドライブウェイ」が天然のビーチでありながら、車種を選ばず走行可能なのは、砂がきめ細かいからだ。「一般的な海岸の砂の粒径は1ミリメートルから0.5ミリメートルほどだが、千里浜の砂は細粒で4分の1ミリメートルほどしかなく一様である」という特徴から、砂が海水を含むと固く引き締まり、車で走行しても沈まない天然の海岸自動車道ができあがる。ドライブウェイは整備されているため走行も快適。一年を通して24時間走行が可能なので、時間や季節によって変わる様々な海の風景を楽しむことができる。