壮大な景色の広がる湖畔を満喫
支笏湖はアイヌ語で「大きな窪地」を意味する。4万年ほど前に形成されたカルデラ湖で、日本の最北にありながらも凍ることの極めて少ない不凍湖として知られている。また、日本でも有数の透明度を誇る美しい湖だ。支笏湖の周囲には、恵庭岳、樽前岳、風不死岳などの支笏三山をはじめ、多くの山々が連なる壮大な景観が広がる。湖畔の周辺を散策するだけでも楽しめるが、湖のコバルトブルーが満喫できる支笏湖観光遊覧船もおすすめ。4月中旬から11月中旬に限定だが、30分ほどの周遊では船の中にある16の窓が水底をじっくりと観察させてくれるという独特のもの。また、支笏湖畔にある丸駒温泉旅館は、秘湯として知られる温泉。大正4年から続く老舗温泉で、天然露天風呂が自慢。美しい景色と共に楽しむ温泉は格別。リゾート村休暇村では、支笏湖の森散策ツアーや、冬にはスノーシューウォーキングなどのイベントも行われている。
手つかずの自然の宝庫
支笏湖は、大自然残る支笏洞爺国立公園の一部。国立公園内には、ともに二大カルデラ湖である洞爺湖もある。さまざまな火山地形が残っており、火山活動を間近に見ることもでき、「生きた火山の博物館」とも呼ばれる、迫力ある山々の息遣いを感じる公園だ。周囲にある定山渓、洞爺湖、登別などの温泉観光地は、まさにこれらの火山活動のおかげでできたものである。
千歳支笏湖氷濤まつり
冬の支笏湖が特に美しく輝くのが、北海道を代表する冬の祭典「千歳支笏湖氷濤まつり」。色とりどりにライトアップされる夜の支笏湖と湖水によって自然に作られる氷像は幻想的。花火もあげられロマンチックな雰囲気を作り出す。