船も運行ルートもさまざま
芦ノ湖では観光船が運航されている。湖の周囲は19kmと広いため港は3つあり、観光と移動手段を兼ねることができる。船の種類は、3種類。どれも定員500名以上の大型船でフランス、イギリスの戦艦、スウェーデンの豪華客船をモチーフにしている。船室はもちろん、3Dアートや天窓など船内の装飾は本格的。ところどころに船長や海賊の人形があり、撮影スポットとして人気だ。運航コースも3コースあるので乗り比べてみるのも楽しい。 車でまわる場合はロープウエイと海賊船のセット、様々な乗り物を使って箱根を一通りめぐるなら電車やバスも加えたフリーパスがお得。さらにそのチケットで美術館や観光名所が割引になる。いずれも乗り放題のため交通費を気にせず移動できる。8月上旬の夏祭り、2月上旬の節分祭では花火観覧船を運航する。予約が必要。湖の上からゆっくり眺める花火は格別。
海賊船就航の理由とは
なぜ海賊船か就航しているのか。それはレジャー志向が高まる1960年代、当時の社長がアメリカのディズニーを視察。現地のアトラクションをみて海賊船がひらめいたという。「和」を基調としていた箱根で洋風の船はなかなか受け入れられなかったが、いざ就航してみると子供たちに大人気。乗船申し込みが殺到したという。2013年の輸送人員は180万人以上。2020年の東京オリンピックを控え、ますます人気となるだろう。