海抜1,327mの別天地へいざなう、人気のロープウェー
箱根カルデラの真ん中にある中央火口丘の一峯、駒ケ岳。箱根園からその山頂まで結ぶのが、全長1800mの箱根駒ケ岳ロープウェーだ。高度が上がるごとに芦ノ湖や箱根外輪山、そして富士山と、壮大な景色目の前に広がる。山頂付近には、ハコネコメツツジ、コイワザクラ、ハコネトリカブトなどが生息。高山植物を観察するもの楽しい。山頂の駅舎は標高が高いため、平地よりも気温が低い。夏以外は羽織るものを用意しよう。また冬季は日中でも、氷点下になることがあるので厚着をして出かけよう。
山頂にある箱根元宮は、日本屈指のパワースポット
駒ケ岳ロープウェー山頂駅から徒歩約3分のところに、箱根神社の奥営「箱根元宮」がある。北に霊峰「神山」を望む駒ケ岳は、かつて山岳信仰が行われた場所。今もなおパワースポットとして人気がある。箱根元宮に本殿はなく、拝殿の扉を開くと正面に神山を仰ぐ。現在の箱根神社の創建は、奈良時代中期頃。それ以前は神山が拝礼の対象であったようで、この神山が箱根神社のルーツであるともいわれている。九頭竜神社と箱根神社を参拝する場合は、箱根元宮へもぜひ足を伸ばしたい。
ハイキングで、季節の高山植物を楽しむのもおすすめ
山頂から広がる大パノラマも楽しみのひとつだが、もし時間があれば、山頂からハイキングに出かけるのはいかがだろう。箱根最高峰の神山を通り、大涌谷駅へ向かうハイキングコースは、全長約3.5kmで、所要時間は約2時間10分。神山山頂付近では高山植物が生息し、四季折々の草花を楽しむことができる。早雲山寄りの道を通って大涌谷駅へと向かうコースもあり、こちらは全長約3.2kmで、所要時間は約2時間。両コースとも箱根山の噴火警報の発令などで閉鎖されることがあるため、事前にホームページ等で確認をするのが確実だ。