箱根神社とは
1200年を超える歴史がある箱根神社は、昔から武将が訪れる勝負の神社として有名だったが、いまはパワースポットして人気を集めている。神社の本殿までは第三鳥居から入って樹齢1200年の「矢立の杉」からパワーをもらい、第4鳥居をくぐって手水で身を清めてから石段をのぼるルートがいい。89段ある石段は「ヤク」と読み、上ることで病苦を表す「厄」を落とすといわれている。本殿を参拝したあとは、なでながら心の中でお願いことをする「なで小槌」を3回行う。小槌とはおとぎ話に出てくる、振れば何でも欲しいものが出てくるというハンマーのようなもの。帰りは石段を下りて第4鳥居を過ぎ、さらに下って平和の鳥居まで。湖の中に立つ鳥居はとても神秘的。
縁結びの神 九頭龍神社 本宮
箱根神社の末社という位置づけの9つの頭を持つ龍神を敬う神社が九頭龍神社。毎月13日は月次祭で縁結びを祈願する女性でいっぱいになる。13日以外は神社に誰もおらず参拝も困難なため、箱根神社の境内に新宮が建てられた。けがれを洗い清める箱根山の霊水「龍神水」は新宮に湧き出る水で、持ち帰ることもでき、持ち帰り用ペットボトルも売っている。また、箱根元宮は、駒ヶ岳山頂にある奥宮(箱根神社の奥という位置づけでさらに神聖な場)。古代から山岳信仰の霊場だった駒ヶ岳はロープウェイで行くことができる。元宮手前にある縄でまかれた石は「馬降石(ばこうせき)」と呼ばれ、白馬に乗って神様が降りた岩といわれている。石の上の穴は降りたときの馬のひづめ跡といわれ、穴にたまった水は枯れたことがないという不思議な岩だ。晴れた日に富士山を眺めながら参拝すると神聖な気持ちになる。