古くから愛され続ける贅沢な温泉
400年以上の歴史を持つ高湯温泉で、当時は信夫温泉として親しまれていた。白くにごったお湯は薬効成分が高く、全国有数の硫黄成分の濃さを誇っている。標高750m、福島でも有名な観光スポットである国立公園浄土平へと向かう磐梯吾妻スカイラインの入り口に位置する。福島市街を一望でき、観光地への交通の利便性もある立地条件の良い温泉でもある。中小の旅館が9軒ほどと、少し離れた微温湯温泉と信夫温泉を含めて高湯温泉という。またこの地域には、10箇所ある自然湧出の温泉は、昔の共同浴場の名前であった「滝の湯」「熱湯」「仙気の湯」などの呼び名で呼ばれている。湯の量、温度、湯質などが少しずつ違い、それぞれの個性を楽しめる。全ての温泉施設が、この自然湧出のお湯を引き湯している全国でも珍しい高湯温泉は、全てが源泉かけ流しの贅沢なお湯が特徴。豊富な湯量を誇る高湯温泉だからこそ実現できた、本物の天然温泉を楽しめる贅沢な温泉だ。
人々の憩う共同浴場「あったか湯」
昔の湯屋をイメージし、木と岩を貴重にした共同浴場も人気。2003年にオープンした唯一の共同浴場で、全て露天風呂。貸切露天風呂をはじめ、木のあたたかなイメージのある露天風呂、岩の古風な露天風呂が用意されている。休憩室もあり、気軽に高湯温泉のお湯を楽しめる。また、高湯温泉は明治の文人・斎藤茂吉もその湯と景色を愛したことで知られる。磐梯吾妻スカイラインから見える雄大な景色は圧巻の美しさ。特に、吾妻小富士周辺は必見。周囲の豊かな自然を愛でながら温泉が楽しめる。