神秘的に色が変化する沼
福島県北塩原村、磐梯村、猪苗代町をまたぐ磐梯山。1888年の水蒸気爆発によって、数百個の湖沼ができあがった。それらの湖に挟まれるように点在する数十の湖沼郡をあわせて五色沼とよんでおり、磐梯朝日国立公園に指定されている。この五色沼の最大の特徴は、沼の見せる美しいコバルトブルーやエメラルドグリーンが、光の加減や見る方向によって変化すること。神秘的な沼の色の変化や周囲の大自然に、訪れた人々の心は癒されること必至。
自然探勝路でめぐる五色沼
五色沼自然探勝路を行けば、10箇所の沼をめぐりながら観察できる。また、磐梯山の噴火後に植林された大きなアカマツも見ることが出来る。五色沼の有名な沼をまんべんなく回わるなら、この探勝路を行くのがおすすめだ。五色沼のうちで１番大きな「毘沙門沼」は、美しいコバルトブルーが魅力。壮大な磐梯山を臨むこともでき、ボートに乗ることも可能。周囲の苔が赤茶に茂り、沼はきれいなグリーンの「赤沼」、沼の東と西では透明度の違う青が見られる「深泥沼」をはじめ、吾妻の山を背景に広々とした「弁天沼」、見る場所によって色の変化のある「瑠璃沼」、青白色に輝く「青沼」、紅葉の時期には圧巻の「柳沼」を楽しめる。約3.7キロほどの遊歩道では、沼だけではなく野鳥や磐梯山、夏には新緑、秋には紅葉が美しい。磐梯山の噴火時に噴出された鉱物質が溶け込み、その量や質、溶け込み具合に加え、光の加減や見る角度によってその色が変化する。神秘的な沼の輝きと、季節によって異なる広大な自然の美しさを体感できるコースだ。
