いつも花に包まれている公園
福島県福島市にある花見山公園は、花卉園芸農家の私有地だったが、現在は一般に無料で公開され、特に花見のシーズンには多くの観光客で賑わっている。公園周辺の農家も花卉園芸を営んでいるので、地域一帯で多くの花々や植物が豊富に見られる。集落の位置する平野に立てば、その周りはぐるりと丘陵に囲まれており、いたるところで花が咲くので、花見シーズンにはまるで花のドームの中にいるかのよう。花見山公園の特徴は、1年を通していつも何かの花や植物で美しい景色を見ることができること。また、花卉園芸農家たちの育てる植物たちとのコントラストで生まれる花見山と花見山公園の一体感のある景観も必見。
美しさのピークは春
いつ訪れても美しい花見山公園。しかし、なんといっても花見シーズンの溢れる花々は必見。18~20種類もの春の桜が咲く花見山公園。梅、桃、ソメイヨシノなど赤やピンクで埋め尽くされる様子はため息が出るほどの美しさ。「福島に桃源郷あり」といわれる春の景観は、花見山公園が最も鮮やかに染まる季節だ。もちろん、その他の季節にも様々な花で楽しめ、冬にはロウバイや椿が見ごろを向かえる。
花見山の植物に詳しい花見山ボランティアガイドさん
花見公園のことをもっと詳しく知りたい人には、花見山ボランティアガイド「ふくしま花案内人」の皆さんの力を借りてみては。会員数は140名以上で、春のシーズン中には花見山公園前観光案内所、阿部邸前、レンギョウ畑として知られる中腹周辺、そして公園の頂上に2、3人ずつで案内をしてくれている。園内の花に詳しく、市から認定されたプロのガイドさんばかり。花見山公園のお花見が何倍にも楽しめること間違いなし。