潮風を浴びながらゆっくりと走るトロッコ列車
日本一ゆっくり走るトロッコ「潮風号」は、石灰石やセメントを運搬していた鉄道の廃線を利用した観光列車。レトロな雰囲気が漂う門司(もじ)港から海岸沿いをゆっくり走り、和布刈(めかり)地区までの2.1kmの4駅を結んでいる。潮風をイメージした青色をしたレトロな列車は、ディーゼル機関車2両、トロッコ客車2両で編成されており、潮騒の風を感じながら時速15km/hで約10分かけて走行し、1日11往復運航されている。座席とテーブルは木材を使用したレトロな雰囲気で、家族連れで楽しめるよう4人がけのボックス席が多く、大きな窓からは船やヨットが行き交う関門海峡(かんもんかいきょう)の絶景が楽しめる。出発地である門司港は1889年に開港し、貿易港および港町として栄え、当時のままの建物や史跡が多く残されており、レトロな雰囲気が残る港町。終点駅の和布刈地区は瀬戸内海国立公園の一部に指定されており、海峡の雄大な景観が広がり、関門橋や関門海峡を望む絶景スポットが見られる自然豊かな場所。遊歩道の散策や公園でゆっくりと過ごしたい。
お得な切符で関門海峡をぐるっと一周
「関門海峡クローバーきっぷ」は関門海峡をぐるっと一周できるお得な切符で、観光列車潮風号に乗り、徒歩で九州から本州へ渡れる関門人道トンネルを歩き、サンデンバスに乗車(みもすそ川~唐戸)、関門汽船に乗船(下関唐戸~門司港)に乗り継げる便利な切符。途中で観光地を巡りながらゆっくりと自分のペースで楽しむことができる。