レトロな赤レンガの建物が目を引く博物館
九州最初の鉄道会社として当初博多に仮本社を置いていたが、1891年に門司駅(現在の門司港駅)に「九州鉄道本社」が建設され本社となった。合併や買収によって九州北東部の鉄道網を独占し、日本有数の大企業となった。赤レンガ造りの旧九州鉄道本社は、現在九州鉄道記念館となり、SLから始まった鉄道の歴史や特徴がわかりやすく展示されている。
子供も楽しめる本格的な運転シュミレーターやミニ鉄道
建物内には明治時代(1909年頃)の客車が展示されており、畳の座席が珍しい。当時の乗客や車掌を人形で再現、音響で旅情を演出している。「運転シュミレーター」では811系の運転台で運転操作ができ、スクリーンに門司港~西小倉間の路線風景が映し出され、運転の疑似体験ができる。大型鉄道模型の「九州の鉄道大パノラマ」では、門司港駅・博多駅から発車したJR九州を代表する列車を映像で紹介。演出後には本物のマスコンを活用した操作卓から模型操作ができる時間もあり、パノラマ内のCCDカメラ映像が映し出され、模型世界へ入り込むことができる。その他にも、蒸気機関車や人気列車の模型、実物資料、駅員の歴代制服、ヘッドマーク各種きっぷ、鉄道用具から駅弁ラベルまで鉄道に関する展示物が並び、実際に見て触れて楽しむことができる。屋外には、長さ180mの「車両展示場」があり、九州で活躍した歴代の実物車両が展示されている。子供に一番の人気は、本物の列車と同じような5種類のミニ鉄道の運転体験ができる、1周約130mの「ミニ鉄道公園」で、複線や信号機などを備えた本格的な設備を完備している。