日本三大修験道の霊場
英彦山は福岡と大分の県境に位置する標高1200mの山で、日本三大修験道の霊場として、神聖な山として古来より信仰を集めており、豊かな自然に恵まれた動植物の宝庫。樹齢1200年の杉の巨木やそそり立つ奇岩など美しい自然景観や英彦山神社など、日帰りで楽しめる散策にぴったりな観光スポット。福岡駅もしくは小倉駅から約1時間45分ほどのJR日田彦山線の彦山駅が最寄り駅。そこからバスまたはタクシーで約10分、英彦山神社の鳥居「銅の鳥居」に到着する。
山に籠って修業した跡が今も残る英彦山神社
銅の鳥居は1637年に佐賀藩から寄進され、高さ6.9m、柱周り3mの青銅製の大鳥居で重要文化財に指定されている。ここから900段の石段が英彦山神社奉幣殿まで続き、徒歩で約1時間程度かかる。参道の途中にある「財蔵坊」は土日のみ内部を見学できる。山伏が生活した坊舎が当時のままの姿を残している。「山伏文化財室」では山伏や修検道に関する文化財や貴重な資料が展示されている。「旧亀石坊庭園」は室町時代の画僧・雪舟が築いたとされる庭園。銅の鳥居横から表参道に沿ってスロープカーが運行されており、15分ほどで奉幣殿に到着するので疲れた時利用すると便利。重要文化財である「英彦山神社奉幣殿」はかつて英彦山修検道の霊場として栄え、740年に建立され1616年に再建されたもの。境内には室町時代の梵鐘や社務所がある。銅の鳥居に戻り、バスで10分の場所に岩でできた小さな丘「花見が岩」があり、ここからは英彦山が見渡せ、夕陽スポットしても知られる。