学問の神様として親しまれる天満宮
学問の神様、天神さま(菅原道真公)を祀る全国約12,000社の総本宮で、受験合格や学業成就などを祈願する参拝者が全国から年間約700万人訪れる。幼いころから学問の才能を発揮し、学者・政治家・文人として活躍した管原道真が、住まいであった太宰府政庁の南館(現在の榎社)にて903年に生涯を終えた御墓所でもある。
道真公ゆかりの建造物
境内には約200種類、約6,000本もの梅が植わり、2月上旬から3月中旬に見頃を迎える。梅にちなんだ焼餅「梅ヶ枝餅」は名物として知られており、東西450mに延びる参道には約80店舗の土産店が並び、梅ヶ枝餅の香ばしい匂いが漂う。境内入口の案内所では、地図が配布され、太宰府オリジナルグッズも販売されている。御神牛の銅像は天満宮のシンボル。道真公が丑年生まれであることや、道真公の亡骸を牛車で運んだ際に現在の太宰府天満宮の場所で牛が動かなくなったため、道真公のご神託だとこの地に埋葬されることとなった伝説などに由来する。境内には銅牛や石牛の像が合計12頭あり、なかでも御神牛の頭をなでると知恵を授かるという信仰がある。漢字の「心」の形をした池「心字池」には太鼓橋・平橋・太鼓橋の3橋がかかり、それぞれ過去・現在・未来を表しており、この橋を渡って心身ともに清めてから本殿へ向かう。楼門前の手と口を清める手水舎は、巨大な一枚岩で作られている日本最大級のもの。道真公の御墓所でもある本殿は檜皮葺の屋根を備え、築400年以上たつ現在でも見事な佇まいをみせ、国の重要文化財に指定されている。