苔が見事な九州随一の枯山水庭園
庭園の美しさで知られている臨済宗の禅寺で、天満宮の結縁寺でもある。1273年に建立された。太宰府天満宮からほど近く、天満宮の参道を登りつめ、右へ曲がるとつきあたり徒歩5分程の場所にある、自然と静寂に包まれた禅寺。「苔寺」の名で親しまれ、石を「光」という字に配した仏光石庭と枯山水(水を用いずに、石・砂などにより風景を表現する庭園様式)の庭園があり、奥庭は49種類の苔と青苔で陸を、白砂で大海を表現した一滴海庭がある。庭園に手を入れるのは朝晩の箒目作りと必要最小限の剪定のみとされていて、自然が織り成す美しさに目を奪われる。本堂の廊下に佇み、庭をゆっくりと眺めることができ、とても静かで風情があり、ゆったりとした時間を過ごすことができる。春の新緑の季節が美しく、石庭が苔と樹木のコントラストを引き立てている。
真っ赤なモミジと石庭のコントラストが美しい秋
秋には紅葉の名所として知られており一段と風情が増し、例年10月下旬から色づき始め、11月中旬から11月下旬にモミジが見頃を迎える。紅葉の季節には茶室も開放され、その茶室から見る 一滴海之庭の眺めが見事。樹齢300年のモミジの木々と、枯山水の白砂の大海に落ちる真っ赤なモミジのじゅうたんのコントラストが美しい。大宰府天満宮を訪れた際は、ぜひ足を延ばして訪れたい場所。禅寺には拝観料を徴収する場所は無く、本堂入口に拝観料箱が置かれている。おつりは出ないので、前もって小銭の準備が必要。