2000年に誕生した恐竜研究最先端の博物館
日本で発掘される恐竜化石の大部分を占め、日本の恐竜研究の先進地として名高い福井県。その福井県勝山市に、国内最大級の地質・考古学博物館「福井県立恐竜博物館」がある。恐竜を中心とした見てるだけでもたのしい展示は、わかりやすさと質の高さで子供から大人まで楽しめると評判だ。2000年にオープン以来、年間入場者数は70万人を超え、「恐竜王国」と呼ばれる福井県を代表する人気観光スポットとなっている。
恐竜を通じて壮大な地球の歴史を学べる各ゾーン
展示室は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」ゾーンに分かれており、「恐竜の世界」ゾーンでは、広々とした館内に42体の恐竜の全身骨格が並び、忠実に再現されたジオラマなど、生き生きとした恐竜の世界が展開されている。また「地球の科学」ゾーンでは、「水と地球」「火と地球」を切り口に地層調査を紹介。堆積物、化石、鉱石などを通して、地球の姿を考えるゾーンになっている。そして「生命の歴史ゾーン」では、46億年の間に進化と絶滅を繰り返した、生物の歴史について学ぶことができる。その他、化石に触れ、顕微鏡で観察できる参加体験型「ダイノラボ」や、発掘された化石を洗浄する「化石クリーニング室」など、珍しい“恐竜”体験が楽しめる。
人気!「野外恐竜博物館」で化石発掘体験
2014年にオープン以来人気の「野外恐竜博物館」は、実際に発掘された恐竜化石の現場で発掘体験をするアトラクションだ。恐竜化石が発掘された現場にて、地層や足跡化石などを間近で見学、さらに化石発掘に参加する。博物館の研究員による解説を聞きながらの発掘作業は貴重なフィールドワーク体験だ。