日本各地、そして世界のラーメンを味わう
ラーメン博物館で2014年現在楽しめるラーメン店は全部で9つ。中央の真っ赤な辛味噌がアクセントの山形県のラーメン「龍上海本店」、女性や子供へのサービスがいきわたり女性客の人気の高い東京の「麺の坊岩(とりで)」、3.11の地震の復興のために再現された宮城県気仙沼の味を楽しめる「かもめ食堂」などをはじめとする日本各地のラーメン。それに加えて、麺にフランスパン生地を使用したフランスとのコラボレーションを実現した「Narumi-Ippudo」や、現在ヨーロッパで人気を博している「無垢」が期間限定出店するなど、バラエティーに富んだメニューがそろう。それぞれのお店ではミニサイズのラーメンも用意されており、全てのラーメンをそれぞれ味比べして楽しめる。
ラーメンだけじゃない!ラーメン博物館の楽しみ方
ラーメン博物館はラーメン以外にも日本の文化を楽しめる施設がある。まずは、博物館そのものの内装に注目したい。このラーメン博物館は、ラーメンを販売する企業の中でも最大手の日清が売り出している看板商品の日清チキンラーメンが発売された昭和33年(1958年)の日本の町並みを再現した造りとなっている。そのころの日本は、東京オリンピックが開催されたり、高速道路や新幹線などの開発が進む戦後の日本の活気あふれる雰囲気と、貧しいながらも温かく懐かしい雰囲気が混ざり合った時代だ。そんな哀愁の漂う、日本人にとっては懐かしさのあふれる町並みが再現されている。今では減っている駄菓子屋があったり、紙芝居などのイベントも行われている。またスナックや「夕焼けラウンジ」ではお酒も飲むことが出来る。 特別出店などのお店は除くが、気に入ったラーメン店のラーメンはお土産ショップで購入することも出来る。お気に入りのラーメンを友人や家族にお土産してはどうだろう。また、自分の好みの麺やスープ、薬味などを選んでマイラーメンを作ることも可能。こちらも持ち帰り用のラーメンなので、お土産にはもってこいだ。60年近く前の日本の古い雰囲気を楽しみながら、お腹いっぱいラーメンを楽しめる博物館となっている。