みなとみらい21地区の名所となった人気ミュージアム
今では世界の多くの国のスーパーマーケットで見られるようになった「カップヌードル」、その誕生は1971年とまだ新しい。その「カップヌードル」を発明した安藤百福は、人生を通して食に向き合い、豊かな発想力と地道な努力で世界の食文化に変革をもたらした。横浜ウォーターフロントにあるカップヌードルミュージアムは、日清食品の創業者であり、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した安藤百福の「子どもたちに発明・発見の大切さを知ってほしい」という思いを伝える場として、2011年にオープンした。
ミュージアムのコンセプトはCreative Thinking。豊かな発想力による発明の数々で成功を収めた安藤百福の軌跡をたどりながら、様々な展示物を通してインスタントラーメンの歴史や、発想力の大切さや百福のベンチャーの精神を学べるしくみになっている。ミュージアムには百福が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を生みだした「研究小屋」が当時のまま忠実に再現されている。また、百福のクリエイティブな発想の原点となる6つのキーワードがポップアートの世界のような世界観で展示されている。
興味深いのは、インスタントラーメンの手作り体験ができることだろう。「チキンラーメンファクトリー」では、百福の最初の発明“チキンラーメン”を小麦粉から手作りすることができる。(有料、要予約)また、「マイカップヌードルファクトリー」では、いくつかのオプションからスープや具を選んで味を組み合わせ、自分でデザインした世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」を作ることができる。(有料、整理券発行) 見て、さわって、遊んで、食べて、子供から大人まで楽しめる「体験型ミュージアム」だ。