北アルプスを東西に結ぶ壮麗な山岳ルート
富山県と長野県にまたがり、標高3000m級の山々が壮大にそびえる北アルプス。富山県側「立山町」と長野側「大町市」を結ぶ交通路を「立山黒部アルペンルート」と呼ぶ。この区間は、中部山岳国立公園に指定された地域を網羅し、風光明媚な山岳景勝地や「黒部ダム」、冬の「雪の大谷」など、見どころを多く含んだ国際的にも大規模な山岳観光ルートとなっている。
環境に優しい個性溢れる乗り物で山を楽しむ
立山駅と美女平間をつなぐ「立山ケーブルカー」は1.3km、標高差500mの距離を登り、低地から山地に変化していく森の風景が楽しめる。また、大観峰と黒部平を結ぶ「立山ロープウェイ」では、景観と環境に配慮し、柱を排除したことで実現した視界360度の大パノラマが壮観だ。その他にも、標高差400m、最大勾配31度の急斜面を走る全線地下式の「黒部ケーブルカー」や、最新のクリーンディーゼルや、ハイブリッド仕様の「立山高原バス」、電車線からの電力供給でトンネルを走る「立山トンネルトロリーバス」など、個性あふれる乗り物が運行されており、乗り継いでの行程も楽しみだ。
大自然に抱かれて歩く魅力あふれるコース
“森林浴の森100選”に選ばれる散策路「美女平遊歩道」、火山の噴火でできた紺碧の湖を巡る「みくりヶ池周回コース」、湿原保全を目的とした国際条約“ラムサール条約”に登録される「弥陀ヶ原遊歩道コース」、車いすで大自然の景観が楽しめる「バリアフリーコース」など様々なコースがあり絶景を誇る。登山では山岳信仰の山“雄山”の山頂にチャレンジ。山頂、標高3003mにある雄山神社ではお祓いを受けることができる。