古き良き日本の山村風景、世界遺産の合掌造り集落群
手を合わせて”合掌”をしたような形の茅葺屋根の家並みが愛らしい、合掌造り集落が点在する五箇山。世界遺産に登録されるふたつの集落「相倉集落」、「菅沼集落」をハイライトに、国重要文化財指定の「村上家」、「岩瀬家」、県内最古を誇る1502年建築の「白山宮」、17世紀から19世紀に使用された「流刑小屋」(1965年復元)など、多くの見どころがある。もうひとつの世界遺産に登録された合掌造り集落「白川郷」(岐阜県)に比べると、各集落の規模は小さいながら、より閑静で素朴な風情が楽しめると人気が高まっている。五箇山巡りはレンタカーが便利だが、JR高岡駅発着の「世界遺産バス」が運行されており、観光客に多く利用されている。
観光客に人気!五箇山ならではの“日本体験”
地域の伝統文化を通じた”古き良き日本体験”も五箇山の魅力である。そのひとつに「手すき和紙体験」がある。手すき和紙とは、台に和紙の原料を流し入れ、水を抜きながら均一な紙を作る伝統工芸で、「道の駅たいら・和紙の里」で体験できる。館内には和紙の歴史資料、製品、製造工程なども展示されている。もう一つの五箇山が誇る伝統文化は民謡だ。古くから「民謡の宝庫」と呼ばれ、口頭伝承による民謡が歌い継がれている。「ポケットパーク麦屋節の里」での定期公演(5月~11月上旬・毎週日曜)がある他、「村上家」では、屋敷見学後にご主人自ら素晴らしい民謡を聞かせてくれる。また、近隣には「くろば温泉」「五箇山荘」など日帰り温泉もあるので、五箇山の湯でゆっくりとくつろぐ”日本体験”もお薦めだ。