新宿高層ビル群のランドマーク、東京都庁
1990年完成時、空に突き抜けるようにそびえ立つ超モダンビルディングの登場にみな度肝を抜かれた。まるで未来に来てしまったような錯覚。しかし、これが東京を司る中枢、新都庁舎だった。 バブル経済の最高期に建設計画が始まり、当時東京で最も高いビルディングを誇った都庁舎は、世界的に活躍する設計士丹下健三によるもの。完成当時は都民の税金で作られた無駄に大きな建物などと批判もあったが、現在は新宿高層ビル群の中でもひと際高いランドマークとして大きな役割を果たしている。
地上200mの無料展望台
新都庁舎に来たら是非展望台に登ってみよう。
エレベーターで45階に上り、地上202mから見る東京を楽しんでほしい。北東にスカイツリー、南東には東京タワー、南西には新宿副都心の摩天楼群など、東京の各名所がここから見渡せる。また、天気が良く視界のクリアな日には遠く富士山も見ることができる。パリのノートルダム寺院からデザインの発想を得たというタワーは南北ふたつあり、その両方に展望台はある。どちらの展望室にも入場できるが、日替わりで休館日があるので注意が必要。夜は23時まで利用できるので、新宿周辺の観光や買い物の後に、美しい東京の夜景を見に立ち寄るのもおすすめだ。入場料が無料なので気軽に立ち寄れる。展望台から眼下に見下ろす人口1335万人の東京の街のエネルギーを感じながらの絶景を楽しんでほしい。 都庁舎には、いくつかレストランがあるのでご紹介しよう。昼時(11:30~14:00)であれば、32階、職員のためのダイニングホールで一般観光客も食事を楽しむことができる。メニューは定食や、ラーメンなど、日本の典型的社員食堂メニューだが、日本人の日常に触れる、体験ができるかもしれない。社員食堂でのルールをご紹介しよう。日本の社員食堂はカフェテリア形式が多い。、券売機で先にランチチケットを買い、列に並んでセルフサービスで皿を取る。ランチタイムはほぼ12時と決まっているので、12時には職員で混むが、覗いてみるのも楽しい。都庁にはほかにも食事を楽しめる場所がある。南棟展望室には「Tokyo Café 202」、北棟展望室には「Good View Tokyo」がある。特に、北棟展望室「Good View Tokyo」は夜23時までオープンしている。(北棟「Good View Tokyo」休刊日は南棟「Tokyo Café 202」が23時までオープン)気軽にドリンクだけでもOK。東京観光の一日の終わりを、202メートル上空からゆったりワインでも飲み、美しい夜景を見ながら楽しく過ごしていただきたい。