進化した丸の内エリア
メガバンクや大企業のビルディングが建ち並ぶオフィス街、丸の内。ビジネスマンが颯爽と歩くこの街は、日本の金融と経済の中心地だ。東京駅と皇居外苑の間に位置するこの地区は、かつて堅苦しい殺風景なオフィス街のイメージであったが、2000年代に入ってからの再開発で、丸の内仲通りの高級ブランドショップの誘致、東京駅前に建てられたツインタワーの商業施設、丸の内ビルディング、新丸の内ビルディングの完成など、ファッショナブルですこしポッシュなオフィス街として、ビジネスマンのみならず一般の人々も集まる街となった。クリスマス時期にはイルミネーションが輝き街が一層華やぐ。日本の経済の中心地丸の内は、その機能だけでなく、多くの人が訪れる街として進化を続ける。
丸の内の見どころ
この地域にはふたつの重要文化財がある。そのひとつ“東京駅”は、外観が100年前の姿に復元されクラシカルな西洋建築のフォルムを持つ美しさが人気だ。丸の内南口、北口のドーム天井は、鷲や干支のレリーフが八角形のドームを飾り西洋建築でありながら、東洋のモチーフで彩られている。もうひとつの重要文化財、明治生命会館は1934年に建築された。円柱が並ぶ古典主義を採用したデザインが特徴で、内部の見学もできる。(11時―17時) このエリアは皇居外苑にも近いため、オフィス街を抜けて緑あふれる皇居の外掘を散歩したり、銀座・有楽町方面へ徒歩圏なので、その途中にあるガラス張りのモダンビルディングが特徴の東京国際フォーラムなどに立ち寄ってから銀座へ向かうのもいいだろう。 また、丸の内シャトル(無料巡回バス)が有楽町地区まで巡回しているので、バスを利用して街の風景を楽しんだあとに、有楽町(ビッグカメラ前)で下車するのも観光に便利だ。バスは新丸ビル前から出発している。
丸の内ビルで昼食を
丸の内エリアのツインタワー、丸の内ビルディングと新丸の内ビルディングは、オープン以来、丸の内のビジネスマンのみならず他地域からの人々も訪れる人気の商業ビルだ。ファッション、インテリアなどショッピングが楽しめる一方で、35F,36Fには和、洋、中、アジア、など様々な高級レストランが並ぶ。大都会東京の夜景をながめながらの食事は素晴らしい。また、ランチタイムであれば、夜に比べリーズナブルな値段で質の良い食事がいただける。どこまでも続く東京のビルディング群を眺めながらの昼食はなかなかできない東京体験になるだろう。窓際席から事前予約が安心。