初めてなら押さえておきたい3つのエリア
400年にわたり、徳川将軍に愛され、繁栄してきた街は居心地よく親しみがありながらも長い歴史から生まれる品格がある日本風情にあふれている。はじめて行くのなら押さえておきたい3つのエリアを紹介しよう。
「一番街エリア」は“美しい日本の歴史的風土100選”に選ばれている蔵造りの街並みがあるエリアで川越の代表的スポット。シンボル“時の鐘”を中心ににぎわう街は江戸時代の商人文化そのもの。休日には観光客で活気があふれる街を人力車が行き交い、時代劇の城下町に迷い込んだかのよう。“菓子屋横丁”には昔懐かしい駄菓子屋が20軒ほど並びノスタルジックな雰囲気と人情が人気だ。川越名物“大黒柱”は長さ95㎝の日本一長い麩菓子。お土産としてもインパクト大だ。秋には1年で1番のにぎわいをみせる“川越まつり”が開かれる。あちこちから山車蔵から一斉にひき出され、その豪華絢爛ぶりを競い合う。
「喜多院エリア」は徳川家と縁の深い喜多院があるエリア。開放的な境内ながら日本3大東照宮のひとつである“仙波東照宮”が建てられ、重要文化財である“徳川家光誕生の間”もある。一郭に設けられた“五百羅漢”はユーモアあふれる表情で訪れる人を和ませてくれる。
「本丸御殿エリア」は“日本名城100選”に選ばれた川越城があるエリア。堂々たる姿を今に残す本丸御殿は立派な大玄関を入ると左右に長い廊下がのび、風格漂う大広間が出迎えてくれる。天気のいい日には縁側に座り、当時の大名の生活に思いをはせてみては。ほかにも三芳野神社や氷川神社など日本の文化を感じられる建物が多い。