奈良の都・平城京の奥深い歴史を体感
平城宮跡は、かつての都・平城京が710年に藤原宮より遷都され、784年に長岡京へと移るまでの間、日本の中心として栄えた平城京の大内裏だ。その跡地は広大で、なんと約120ヘクタール。かつて、都として栄えていた華やかな時代を垣間見ることの出来る平城宮跡は、考古遺跡としては初の世界遺産に登録されており、1日かけて見学を楽しむことのできる盛りだくさんな観光スポットでもある。平城京の正門「朱雀門」は、新年の祝い事や、外国からの使節を迎え入れる大事な玄関口であった。その朱雀門から北へ800メートル、堂々とそびえるのが「大極堂」。平城京最大の宮殿で、国の重要行事に使用されていたもの。直径70メートルの朱色の柱44本、屋根瓦9万7000枚が使用された圧巻の存在感を持つ。その他にも、池を中心に広がる庭園の美しい「東院庭園」もおすすめ。これらは全て無料で見学できる。大変広いので、ゆったり見て周れば1日かかりとなるほどだ。更に、土器や建築模型の展示がされている「平城宮跡資料館」、CG映像や資料サンプルで第一次大極殿院の復原事業の紹介、及び古代技術が体験できる「復原事業情報館」、「遺構展示館」も無料で見学できる。
もっと詳しく平城京を知りたい人は歴史館へ
更に平城京を詳しく知りたい人におすすめなのが、「平城京歴史館」。中国大陸・朝鮮半島をはじめ、当時の日本へ多くの影響を与えてきた隣国たちとの歴史や交流などを、テーマ展示、遣唐使シアター等で学ぶことが出来る。また、平城京VRシアターでは、当時の華やかな平城京の様子や、時代背景をわかりやすく映像で解説してくれる。(入館料は有料)