僧侶が修行する伽藍
伽藍とは僧侶が修業をするための道場を意味し、主に金堂、塔、講堂、鐘楼、経蔵、僧坊、食堂の七つが揃っている一画をまとめて伽藍と呼ばれている。高野山の一画の壇上伽藍は、奥之院と並んで高野山の二大聖地なのでぜひ訪れておきたいエリアで、15近くの建造物が点在している。神聖な空気の中をゆっくりと散策できる。
深い山のなかの仏教世界
季節によって、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪が積もることもあり、四季が織り成す景観を楽しめる。中でも高野山のシンボルとなっている大きな塔『根本大塔』(こんぽんだいとう)は、弘法大師が思想する曼荼羅世界を具現化した堂内になっており、なかで仏像や壁画などを見ることが出来る。もうひとつ見逃せないのが『金堂』で高野山の総本堂としての重要な役割を果たしている。堂内に飾られている仏教を主題にした木村武山の絵画も必見。また、再建中されている中門のお披露目や、仮安置されていた持国天像と多聞天像に加え、新造された増長天像と広目天像が奉安され予定があり、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。