京都駅からすぐの本願寺で国宝や重要文化財に触れる
京都駅からすぐ近くにある本願寺は、京都市下京区にあることから西本願寺とも呼ばれ京都の人々に「お西さん」として親しまれている。境内が国の史跡として登録されており、本願寺は古都京都の文化財として世界遺産にもなっている。 広大な敷地内の中央部にある世界最大級の木造建築物である御影堂や阿弥陀入来像が安置されている阿弥陀堂など、国宝に指定された近代和風建築を代表する貴重な建築物を見ることができる。特に御影堂の堂内にある大きな梁「大虹梁」は美しい飾り彫りが見所。国宝だけではなく、日本最古の能舞台など重要文化財に指定された建造物や美術工芸品など数多く保存されているが、無料で拝観できる建造物の一部をのぞき、多くは残念ながら一般公開されていない。 女性の髪の毛と麻を組み合わせて作られた毛綱や、おおぞりなど建築時に使用された道具なども展示されている。参拝接待所では本願寺の法宝物の展示や宗祖である親鸞聖人の史料などを見ることが可能。本願寺の広大な境内も国の史跡に指定されており、歩いて散策するだけでも楽しめる。
枯山水庭園「虎渓の庭」
本願寺にある庭園「虎渓の庭」は、京都が日本の都であった平安時代に三大名庭のひとつとして知られていた。この「虎渓の庭」は枯山水庭園。枯山水庭園とは、砂や岩で水を表現した庭園のこと。中国の廬山をイメージしてつくられており、御影堂の屋根を廬山に見立てて作られている。眺めるだけで心休まる庭園で、ゆったりとしたひと時を過ごすのもおすすめだ。