京都の冬の風物詩
京都の新たな風物詩として2003年から東山界隈にて始められたイベント。2005年からは嵐山でも花灯路が行われている。京都の歴史的文化遺産の街並みを生かして、温かみのある露地行灯の「灯り」といけばな作品の「花」で演出された京都らしい情緒ある風景。どちらのイベントでも、オリジナルの手のひらサイズの行灯を作成し持ち帰ることもできる。開催期間中は多くの寺院で夜間特別拝観が行われているので、あらかじめお気に入りの寺院の場所を確認しておきたい。
京都東山花灯路
毎年3月中旬頃に10日間開催される。青蓮院、知恩院、八坂神社、圓徳院、高台寺、法観寺、清水寺の夜間特別拝観ライトアップと合わせて、路地が2500基の灯りでやさしく照らされ、京都いけばな協会により10か所に大型いけばな作品が展示される。また、円山公園ではいけばな展が開催され壮大な花の競演が繰り広げられ、円山公園の小川では500本の青竹の灯篭が幻想的な風景を演出する。週末には1日3回、八坂神社の能舞台で舞妓の華やかな舞踊を観覧できる。
京都嵐山花灯路
毎年12月下旬頃に10日間開催される。二尊院、落柿舎(らくししゃ)、常寂光寺(じょうしゃこうじ)、野宮神社、大河内山荘庭園、天龍寺、宝厳院、時雨殿、法輪寺で夜間特別拝観ライトアップが行われ、路地は2500基の灯りと大型いけばな作品が展示され、野宮神社から大河内山荘庭園までの散策路の竹林もライトアップ、渡月橋のライトアップと幻想的な情景が楽しめる。屋形船の夜間特別運行も実施され、船から見る特別な景色も楽しめる。