修行の場から参詣地、そして観光地へと変化
古来、江の島には長い歳月を経て波の浸食でできた洞窟「岩屋」があり、僧侶の修行の場となっていた。その後、鎌倉時代初代将軍、源頼朝によって江島神社が建てられ代々の将軍が参拝するように。祀られている水の神は歌舞伎の守護神とされたため文化人も訪れるようになり、次第に庶民の行楽地として発展していく。現在では江の島だけでなく、本島周辺の海岸や水族館など、島を中心とした一大観光スポットとなっている。
1周4時間ほどの島で歴史をかいま見る
小田急線「片瀬江ノ島」駅下車、駅前の橋を渡ると観光案内所がある。江の島を歩く前に立ち寄り、パンフレットをもらっておくと便利。島へ渡る弁天橋をわたると江の島の入り口、青銅製の鳥居が出迎えてくれる。鳥居を過ぎると江の島神社の参道。両側にみやげ物店がぎっしり並ぶ。坂道の参道をのぼり赤い鳥居をくぐると見えるのが竜宮城に似せたという「瑞心門(ずいしんもん)」。江島神社は3姉妹の女神がまつられている日本3大弁財天の1つ。3つの宮が島内に点在している。島の最奥部にある奥津宮(おくつみや)から徒歩10分ほどで「岩屋」に到着。第1岩屋(奥行152m)と第2岩屋(奥行56m)がありチケット売り場でロウソクをもらって中に入る。石造群や龍神様などが安置されており自然が作った景観とともに神秘的な雰囲気。