ウミガメの産卵地として保護されている美しい砂浜
急峻な海蝕崖に囲まれた屋久島では数少ない貴重な砂浜。永田川の流れに乗って屋久島の奥岳から運ばれてくる花崗岩が風化した白砂が、美しい砂浜を作り出している。太平洋を回遊する絶滅の危機に瀕しているウミガメの日本一の産卵地でもあり、アカウミガメの上陸数においては日本全体の30~40%を占め、北太平洋最大のアカウミガメの産卵地となっている。ウミガメを保護する目的でラムサール条約に登録され、霧島屋久国立公園にも指定されている美しい砂浜。5下旬~7月は産卵、8~9月は孵化が見られる。例年2000~3000頭のウミガメが産卵のため上陸し、砂の中に40分ほどかけて産卵し、1回に60~100個の卵を産み、多い日には40頭ほどのウミガメが産卵する。産卵から2~3か月後に赤ちゃんウミガメが海干支巣立っていく。
観察前に立ち寄りたいうみがめ館
砂浜の近くに「うみがめ館」があり、写真パネルや剥製など、ここでしか見られない貴重なものが多く展示され、土産物も手に入る。また、正しい知識を持ってウミガメを観察してもらえるように、随時スタッフが観察のレクチャーを行っている。
ウミガメ観察会への参加がおすすめ
永田浜ではウミガメ保護のため、5月1日から8月31日までの19時30分から翌朝5時00分 までの間、浜への立ち入りは禁止されているので注意したい。毎年4月~7月の間に事前予約制で、5月15日~7月31日の期間の20時~23時頃のウミガメ観察会が開催されているので「永田ウミガメ連絡協議会」のホームページを確認しよう。