重要文化財の美しい本殿や境内の神秘的な美しさが見どころ
6世紀に創建された古い歴史を誇る神社。霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移され、現在の社殿は1715年に建立されたものである。広々とした境内には樹齢700年の老杉が生い茂り、緑の中で朱塗りのあでやかな社殿が一層と映え、美しい神社の佇まいは西の日光とも称される。花と紅葉の名所でも知られ、3月下旬~4月上旬には枝垂れ桜、6月初旬にはミヤマキリシマ、11月下旬には約1100本ものカエデが色づき、見事な紅葉が見られる。また、夏の新緑も美しく、冬には積雪が見られることもあり、四季を通じて様々な表情が見られる。左右二つの柱に瑞雲と二匹の竜が彫られた本殿、大きな唐破風を持つ豪華な造りの勅使殿などは国の重要文化財に指定されている。海抜500mに位置するこの神社では、大鳥居と二の鳥居を抜けたところにある展望所からは、桜島や開聞岳を望むことができる。
九面太鼓などの祭事にも注目
霧島神宮では、年間100以上の祭儀が行われ、その中でも、1月1日の元旦と、2月11日の建国記念日に行われる紀元祭で披露される九面太鼓は、天孫降臨の神話を太鼓によって表現するもので、勇壮な郷土芸能として注目を浴びている。