北海道開拓時代の監獄の歴史を知る
北海道の広大な土地は明治時代に開拓された。人手がたくさん必要とされていた時代でもあった。この監獄に収監された囚人たちは労働力としても活用された。北海道開拓時代に、罪をつぐないながら開拓に尽力した彼らの功績や、その暮らしぶりを垣間見ることの出来る貴重な博物館として知られるのが、博物館網走監獄だ。日本でも唯一の監獄博物館で、移築された舎坊を中心に明治時代の当時に使用されていた食器や歴史物が展示されている。人形などで当時の囚人たちの生活がリアルに表現されており、まるでタイムスリップしたかのような臨場感を体感できる。建造物の価値はもちろんのこと、その歴史が大変貴重な博物館だ。北海道開拓が彼らの犠牲によって成り立っていることを忘れないようにという強い思いの感じる博物館である。真っ赤な赤レンガの正門をはじめ、登録有形文化財に登録された庁舎、教誨堂、五翼放射状舎房など見所満載。
当時の監獄生活を体感できる監獄食
展示品や建築物の観察だけでは物足りない観光客には、監獄食を体験できるコーナーも用意されている。博物館では、現在の網走刑務所の受刑者が食べているメニューを提供している。監獄食が食べられるのは、実際に使用されていた「網走刑務所旧二見ケ岡農場食堂棟」。この建物は2005年に登録有形文化財にも登録されて貴重な建築物。また旧二見ケ岡農場食堂棟には10体の人形があり、当時の受刑者たちの食事風景が再現されている。体験できる監獄食は意外と美味しいと評判だ。