広島の代表的な景観をモチーフとした庭園
起伏にとんだ豊かな森林を背景に数多くの渓谷を有し、谷間に点在する里山や宮島に代表される瀬戸内海の景勝地を持つ広島県。これらの風景を日本庭園の手法を用いて庭園化したのが広さ6haの三景園だ。広島空港のとなり、中央森林公園内にあり園内は山、里、海の3つのゾーンからなる。初夏の「花まつり」や秋の「もみじまつり」のほか、3月の「梅まつり」、9月の「観月会」と年間を通じてさまざまなイベントが開催されている。
異なる景観を楽しむ3つのゾーン
山のゾーン最大の見どころは「三段の滝」。高低差14m、毎分2トンの水量は特別名勝である三段峡の三段滝をイメージしたもの。里のゾーンでは竹林や梅林、ため池、もみじ谷などを配置し里山をイメージ。3月の梅、4月の竹、11月の紅葉が見ごろ。瀬戸内海を表した海のゾーンでは大海に中島群と橋、厳島神社を連想させる「潮見亭」があり回廊からは鯉の餌やりを楽しむこともできる。
年間を通じて開催されるさまざまなイベント
6月中旬~7月上旬に開かれる「花まつり」では棚田をイメージさせる石垣が連なるアジサイ園に100種1万株のあじさいが咲き誇る。9月の「観月会」は満月の日に月を観賞する日本の風習にちなんだイベント。夜間開園される2日間は演奏会や潮見亭での特製お月見弁当付きプラン(要予約)などもあり、ライトアップされたもみじとともに月見を楽しむことができる。