安芸の小京都と呼ばれる竹原
瀬戸内海沿岸で江戸時代に入浜式塩田を開いてから発展、重厚な町並みと町人文化を作り上げた。製塩のほか酒造でも栄え、古い町並みは安芸の小京都と呼ばれている。町並み保存地区は昔からの商家や寺院、町筋などで構成されており、日本の伝統的な商家町の様子を見ることができる。本町通りを中心に、一般公開されている歴史的建造物や町家造りのカフェ、レストランが数多く点在。
ドラマやアニメの舞台としても有名
竹原はNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなったニッカウイスキーの創業者、竹鶴政孝の生まれ故郷としても有名で、ドラマの撮影には実際に現存する生家「竹鶴酒造」も使用された。竹鶴酒造は今も製造を続ける造り酒屋でその日本酒造りの技術には高い評価が集まっている。試飲もでき、敷地内の資料館は無料で見学もできる。TVアニメ「たまゆら」の舞台となったのは「日の丸写真館」。木造3階建ての建物と看板のロゴが昭和の趣を感じさせる。そのほか笠井邸2階にはアニメコーナーが設置されている。
名産の「竹」をテーマにした様々なイベント
「竹」は竹原の市木であり特産品。「まちなみ竹工房」では工芸品制作の見学や竹細工体験ができる。毎年5月には「たけはら竹まつり」が開かれ、かぐや姫パレードやガン封じ笹酒の振る舞いなどさまざまなイベントが開かれる。10月下旬に開かれるのは「たけはら憧憬の路」。竹筒にいれたロウソクのあかりが町並みを幻想的にライトアップする。期間中に展示される竹を使ったアートも素晴らしい。