自然が作り上げた突堤に建てられた清盛神社
厳島神社を現在の規模に築き上げた平清盛。偉大な功績を遺した清盛をたたえ、その霊を慰めるために没後770年を記念して建てられた清盛神社。神社は厳島神社の先、川によって運び出された土砂が固められてできた西松原にある。長く続く砂浜には松並木や100基以上もの石灯籠が置かれ、趣のある風景となっている。清盛神社のとなりにはペットと一緒に入れる茶屋もあり、ゆっくり海を眺めながら休憩することができる。
一般の人も参加できる「宮島清盛まつり」
春に行われる「宮島清盛まつり」は平家一門の厳島神社参詣行列をモチーフとして行われており、行列は宮島桟橋から表参道商店街、厳島神社を通り清盛神社までを歩く。先頭の平清盛役には毎年、広島にゆかりのある著名人が選ばれているところも見どころだ。その後ろを武将や皇族にあたる公達、白拍子と呼ばれる遊女や平安時代の外出着、物詣姿などに扮した人々が歩いていく。行列には一般の人も参加でき、子どもから大人まで平安絵巻を思わせる衣装を着た仮装行列は貴重な体験となるだろう。
西松原は宮島を一望できるビューポイント
厳島神社回廊出口から西、清盛神社へと続く海岸沿いは松と石灯籠が立ち並ぶ西松原。厳島神社、五重塔、大鳥居を一望できる数少ない場所で、人も少ないため撮影スポットとして人気だ。夜景もまた素晴らしい。石灯籠に明かりが灯り、対岸の夜景とともに全てのイルミネーションを一望することができるので、宮島へ訪れた際にはぜひ足をのばしたい場所だ。