縮景園と一体化した心安らぐ美術館
広島市の中心部、路面電車「縮景園前」を降りた目の前に広島県立美術館はある。モダンな建物の1Fロビーには大きな吹き抜けがあり、誰でも入ることができる開放感たっぷりの空間だ。常設展では重要文化財である「伊万里色絵花卉文輪花鉢」をはじめ広島にゆかりの深い美術作品のほか、サルバドール・ダリなど有名な作品も多い。国の名勝「縮景園」に隣接しており美術館との共通券で行き来も可能。縮景園側は全面ガラス張りとなっているため、初春の梅や秋の紅葉など四季折々の風景が楽しめる。
多彩な特別展と魅力あふれるイベント
年に6回ほど特別展が開催される。過去には「ムーミン展」や「藤子・F・不二雄展」など子供も楽しめる企画展が数多く開かれている。「ゴッホ展」や「ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで」など地方ではなかなか見ることのできない世界的巨匠の作品展も多く興味深い。特別展に合わせてイベントも行われ、ロビーでのコンサートなど美術鑑賞をより楽しめる演出となっている。閉館時間が延長される金曜日に訪れるのもおすすめ。
落ち着いた雰囲気のレストランとティールーム
1Fにはイタリア直輸入のワインと厳選された食材が人気のレストラン「ゾーナイタリアイン・チェントロ」がある。ランチのほか夜はディナーコンサートなども開かれ上質な時間が楽しめると人気だ。3Fのティールーム「徒夢創家(トムソーヤ)」とともに縮景園に隣接しているため、庭園風景を眺めながら食事ができるところが魅力。