壮大な尾瀬ヶ原
尾瀬国立公園の中心をなすのが、約650ヘクタールもの面積を誇る尾瀬ヶ原の湿原だ。尾瀬ヶ原は、日本最大の山岳湿原としても知られている。湿原にはいくつもの小川が流れており、それらが平滑ノ滝、三条ノ滝となり、最後には奥只見ダムへと流れていく。その奥只見ダムで発電されるエネルギーは首都圏などへ供給されている。エネルギー資源として、またその雄大な自然の美しさは多くの人を癒すパワースポットとしても重要な役割をなす尾瀬国立公園。湿原の中には、木で作られた遊歩道が作られており、その広大な自然の中を散策することが出来る。5月中旬にはミズバショウ、7月中旬頃のニッコウキスゲ、10月頃の紅葉が見所。1年をとおして様々な植物も観察できる。また、朝日が広がる地平線に現れる様子や、満点の星空なども感動的な一面だ。
珍しい高地にある湖・尾瀬沼
日本でも有数の高地にある尾瀬沼は、燧ケ岳の噴火によって出来た湖だ。周囲には木道が整備されており、沼を一周するコースや、沼周辺で最も大きな大江湿原へと続くコースなどを比較的簡単に散策することが出来る。尾瀬沼と燧ケ岳との壮大な風景は特におすすめ。花のピークは、尾瀬ヶ原から約1ヶ月ほど遅れてやってくるが、ここでも様々な湿原の植物などを楽しむことも可能だ。
多くの滝がある御池
標高1520メートルの御池からは、尾瀬沼、尾瀬ヶ原、 燧ケ岳へと向かうことが可能。高台から見るブナの原生林は圧巻。また、そのブナ平から一気に流れ落ちる滝「モーカケの滝」や、日本滝百選の「三条ノ滝」、その上流にある「平滑ノ滝」といった多くの滝を見ることが出来る。