全長600mの鍾乳洞
あぶくま洞は、1969年に現在の釜山採石場跡から発見された鍾乳洞だ。洞内の見学ルートはおよそ600mあるが、一般公開されていない経路を含めればその総延長は約3300m。これは日本でも第11位の長さだ。鍾乳洞の中には、8000万年もの時間をかけて地下水の溶食作用を繰り返し出来た鍾乳石が数多く見られる。不思議で神秘的な世界観が楽しめる人気の観光スポットだ。
コースを歩きながら鍾乳石を見学
約40分ほどの見学コースを進めば、貴重な鍾乳石を満喫できる。まるで妖怪の顔のように見える変化に富んだ「妖怪の塔」、巨大な樹氷を思わせる「樹氷」、巨大な石筍で側面に小さなつらら石や石筍がついた「クリスマスツリー」、フローストーンに被われた「きのこ岩」、すかして見ると石の模様が見える貴重な「クリスタルカーテン」、まれにしか形成されない円盤の上部が特徴の「洞穴シールド」、滝が流れ出るように形成された「白磁の滝」などが見られる。また、高さ13mのホールになっている「竜宮殿」と、公開されている鍾乳洞の最上部には高さ29mのホール「滝根御殿」がある。
入水鍾乳洞
あぶくま洞近くには、さらに入水鍾乳洞がある。国の天然記念物に指定されており、全長は900m。3つのコースに分かれている。Aコースは30分、Bコースは60分、Cコースは90分とかかる時間、長さも様々。ひざまで冷たい水に漬かった状態で狭く暗い道を、時には四つんばいになりながら進んでいく。入水鍾乳洞は、あぶくま洞に比べて冒険心をくすぐる地底体験が出来るのが特徴だ。