厄除・勝運の神として信仰を集める
福岡市内中心部にある筥崎宮は、大分の宇佐神宮と京都の石清水八幡宮と並び、日本三大八幡宮のひとつとして、筥崎八幡宮とも呼ばれる。創建については諸説あるが、921年に醍醐天皇が神勅により御社殿を建立したと伝わる。創建後は祈りの場として崇敬を集めるとともに、海外との交流の門戸として重要な役割を果たした場所。鎌倉時代に元寇(げんこう:モンゴルからの襲来)の際に、上皇が祈願したところ、博多湾に神風が吹き未曾有の困難に打ち勝ったことから、厄除・勝運の神として有名。以来、筥崎宮は厄除・勝運・海上交通の神様として人々の信仰を集め、プロ野球チームや地元のプロスポーツチームが毎年必勝祈願をする神社として知られている。
筥崎宮のパワースポットと見どころ
御神木「筥松」は、楼門そばの朱の玉垣に護られた松で、日本最古の実在の天皇応神天皇が生まれた際に、胞衣を箱に入れ、この地に納めたしるしとして植えられた松で、「筥崎」の名はこれに由来し、「筥」の字では畏れ多いと、駅や地名の「箱崎」には「箱」の字を当てられている。箱崎浜の真砂が敷かれる境内の地面から顔を覗かせる不思議な石は「湧出石」と呼ばれ、古来は天変地異を占った場所で、この石を撫でると「運が湧く」という開運招福の招石。境内には6月に3500株が咲き誇る「あじさい苑」や、四季折々の花が咲き乱れる回遊式日本庭園「花庭園」があり散策が楽しめる。また、博多三大祭りのひとつ「放生会」の会場としても知られ、毎年100万人規模で賑わう。