華やかな山笠の展示と不老長寿で知られる神社
757年創建といわれ、商売繁盛、不老長寿の”お櫛田さま“として地元の人々から信仰を集め、博多の総氏神様として最古の歴史を誇る櫛田神社。1241年から770年続く伝統を誇る有名な祭事『博多祇園山笠』の奉納神社として知られ、博多人形師による絢爛豪華な人形が飾られた高さ10メートルの飾り山笠が境内にて常設展示されている。また、不老長寿のご利益があるとされる『霊泉鶴(れいせんつる)の井戸』は、1口目には自分の不老長寿を、2口目には家族の不老長寿を、3口目には親類縁者の不老長寿を願って3口飲むと良いとされる。長寿のシンボルとされる『櫛田のぎなん』は樹齢千年のご神木、『夫婦ぎなん』は大樹三本の内一本が雌木で秋には黄金色の実をつけ、子孫を宿すことから、夫婦円満、縁結びの霊樹として知られる。櫛田神社では卯日相撲(うのひすもう)が盛んに行われていることから、有名力士が力自慢に持ち上げた石『力石』が奉納されている。博多駅から徒歩圏内で近くには商店街もあり、博多観光の際は訪れたい神社。鮮やかな装飾や山笠が博多らしさを感じさせてくれる。
770年続く博多祇園山笠
疫病除去を願って始まったとされる博多祇園山笠の祭りは毎年7月1日から15日間続き、7月15日の祭りのクライマックス『追い山笠』では午前4時59分暁を破る大太鼓の音とともに櫛田神社を出発して須崎町までの約5kmのタイムを競いあう。山笠は職人によって毎年新しく作られる。祭りが開催されている間はこの山笠が商店街や街角に、20基あまり飾られるので、間近に見ることができる。